美の呪い

私は中学生の頃からずっと、ニキビに悩まされてきました。
一般的には「ニキビ=脂性」というイメージが強いと思いますが、
私の場合は皮膚科に相談した結果、肌の乾燥によってできるニキビだと診断され、とにかく保湿を心掛けてきました。

皮膚科に行くまでは全く保湿など気にしておらず、化粧水すら使ったことのなかった私。さっそくニキビに効くというふれこみの基礎化粧品を買い、数年ほど愛用し続けました。

大学生になりニキビ痕は少し残ったものの、ニキビ自体はなんとか落ち着いてきたところで、今度はネット記事で見かけた「化粧品の添加物」が気になりだしました。

その記事によると、ほとんどの化粧品には肌に有害な添加物が含まれており、継続的に使用していると将来的にかえって肌にダメージを与えてしまう、とのこと。
更に詳しく調べると、私が使っていた基礎化粧品にも有害とされる添加物が含まれていることが発覚しました。

こりゃイカンということで、すぐに無添加化粧品に切り替え、現在に至っております。決して安くはない値段ですが、思春期に肌トラブルを起こしたトラウマは根深く、「少しでも肌に良いものを使いたい」という気持ちが勝ってしまいます。

そんな高い基礎化粧品なのにローションパックをしてあっという間に消費しちゃったり、肌に良いとされるビタミン類を意識的に摂取したり、夜更かしはできるだけ控えたり…と、とにかく肌に良いと言われたら何でもやってきましたが、実感としては、「現状より悪化することはないけれど改善することもないなぁ」という具合です。

正直、「別に皮膚科行かなくても化粧水使わなくても、あのニキビは自然に治ったんじゃ…?」という疑念もあります。だけどその真相が確認できない限り、私は一生「肌に良い生活」を送り続けるのでしょう。それが、女にかけられた呪いなんだと思います。すなわち「美に執着してしまう」呪い。

女に生まれた以上、美の呪いから逃れることは困難でしょう。その呪いに振り回されて、人生が破綻してしまうことさえあるかもしれません。ですが私は、その呪いにかかっていることを自覚した上であえて「呪いを楽しむ生活」を送っていきたいなぁ、と思います。

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